〒475-0917愛知県半田市清城町2-13-24

トピックス TOPICS

口が閉まらない(開咬)

開咬

開咬とは、上下の歯を噛み合わせたときに、前歯や奥歯の一部が離れてしまう状態のことです。通常は、上下の前歯が1~2mm程度重なって噛み合わさっています。しかし開咬では前歯に隙間ができてしまいますし、奥歯でも片側だけ離れてしまうことがあります。このような開咬状態をオープンバイトとも呼びます。


開咬の原因

・遺伝的要因


骨格的な開咬の場合は、遺伝によるものが多く家系的に開咬の家族がいる場合、影響を受けて本人も開咬になる可能性が高いです。


・悪習慣


開咬の原因としては、悪習慣が大きく関係しています。幼少期に指しゃぶりやおしゃぶりを長期間したり、舌を前に突き出す癖があったりすると、上顎や下顎の発育に影響を与えて開咬を引き起こす可能性があります。また、唇や爪を噛んだり、ペンをかんだりするようなクセも、歯列弓に力がかかって歯並びを悪化させることがあります。


・口呼吸


開咬の原因としては、口呼吸も挙げられます口呼吸をすると、唇や舌などの口周りの筋肉のバランスが崩れて、上顎や下顎の成長に悪影響を及ぼすことから開咬になることがあります。


・咀嚼が困難になる


開咬では前歯が噛み合わないため、前歯で食べ物を噛み切ることができません。また、奥歯が離れている場合は、肉や米などの食べ物をすりつぶすことができません。このように、開咬では咀嚼機能が低下してしまい、食べ物を十分に噛めないため、食事の楽しみや満足感が減ってしまうだけでなく、消化不良や栄養不足などの健康問題を引き起こす可能性があります。


・顎関節や奥歯への負担


開咬では前歯が噛み合わないため、食事や口の開け閉めで顎関節に不自然な力がかかってしまい、痛みや音が出るようになることがあります。これを顎関節症と呼びます。また、開咬では前歯で食べ物を噛み切れないため、奥歯で代用することになるため奥歯への負担も増えます。


・胃腸への負担


開咬では咀嚼機能が低下してしまうため、食事で咀嚼しきれず大きくて硬いまま飲み込んでしまう場合があります。また、口呼吸や舌癖などの原因で唾液量も減ってしまいます。すると食べ物が適切な状態で胃腸に届かないため、胃腸に負担をかけてしまいます。これは消化不良や胃もたれなどの症状を引き起こす可能性があります。


・発音障害


開咬では前歯が噛み合わないため、会話時に息が抜けてしまったり舌が適切な部分に当たらず発音が不明瞭になったりすることがあります。発音障害は会話などのコミュニケーションや自信に影響を与える可能性があります。


・虫歯・歯周病になりやすくなる


開咬では咀嚼機能が低下するため、食べかすが口の中に残りやすくなります。また、口呼吸や舌癖などの原因で唾液量も減ってしまいます。唾液は口の中を清潔に保つ働きがありますが、それが不足するとプラークが増えてしまいます。すると虫歯や歯周病のリスクが高くなります。


開咬の治療

・矯正治療


開咬の治療としては、主に歯科矯正治療が行われます。また治療の際には悪習慣や口呼吸が原因であれば、それらを改善するMFT(筋機能療法)の指導も行います。また、骨格的な問題があれば、外科手術や顎関節矯正などの併用が必要な場合もあります。開咬の治療は個人差が大きく、時間や費用もかかりますが、見た目や機能の改善には効果的です。


開咬の治療は難しい

開咬の治療は難しいと言われることがありますが、開咬は歯だけでなく骨格や筋肉などの全体的なバランスに関係しているため、単純に歯を動かすだけでは解決できない場合が多いです。そのため、複雑な診断や分析が必要になります。次に、開咬は成長期に発生することが多いため、成長に合わせて治療計画を変更する必要がある場合があります。また、成人になってから治療する場合は、骨格や歯の変化が少なくなっているため、より時間や努力がかかります。さらに、開咬は悪習慣や口呼吸などの生活習慣に影響されるため、治療中や治療後に後戻りする可能性があります。そのため、患者さん自身の協力や意識が必要です。